ゴシック?それとも明朝体?ロゴを作成する場合はフォントにこだわろう!

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ロゴは、そのお店や会社のイメージを決める、とても重要な役割を担っています。また、看板だけでなく、名刺やパンフレット、ホームページなど様々な場所で使うため、使い勝手の良いロゴにしておくことも大切です。ここでは、ロゴを作成する上で重要なポイントとなる、フォントについて詳しくお伝えしていきます。

これからロゴを作成する方は、参考にしてみてください。

ロゴのレギュレーションを意識して作成しよう

フォントの種類は無数にある

ロゴを作成する際に、どのフォントを用いるか迷う人は多いでしょう。既存のフォントだけを見ても、とてもたくさんの種類があります。また、既存のものだけではなく、新しくデザイナーがつくり出したオリジナルのフォントを用いることも少なくありません。

つまり、フォントの種類は無数にあると言えるでしょう。少しずつデザインが異なるため、「そんなちょっとの差で印象が変わるの?」と感じる人も少なくありません。しかしながら、そのちょっとの差で、そのロゴが与えるイメージは変わってきます。

身のまわりにあるロゴをよく観察してみましょう。どれも、その会社やお店、商品などのイメージに沿ったものになっているはずです。ロゴは、そのお店や会社の顔とも言える存在。ロゴに使うフォントは、慎重に選ぶ必要があるのです。

フォントを大きく分けると、和文フォントは4種類、そして英文フォントは4種類に分けられます。それぞれの文字から受ける印象は全く異なるため、お店や会社のイメージにマッチしたものを選ぶことが大切です。提供しているサービスや商品自体のイメージにもつながりやすいため、ブランディングをする上でも欠かせない存在だということになります。

ただ単に「おしゃれだから」「カッコイイから」という理由だけではなく、伝えたいイメージにぴったりなフォントを選ぶようにしましょう。

ロゴ作成に興味がある方は必見!ロゴを作成する基本的なコツなどを詳しく紹介

和文フォントの種類

#明朝体線の太さに強弱を付けています。また、止めの部分に、「うろこ」と呼ばれる装飾が付いています。繊細さやエレガントさ、女性らしさを出したい時にピッタリなフォントです。上質さや高級感も感じられます。#ゴシック体

線の太さが同じ文字です。明朝体の時のように「うろこ」はありません。このフォントが与えるイメージは、シンプル、力強さ、カジュアルなどです。男性的なイメージや、モダンな雰囲気も与えることができます。#筆書体

その名の通り、筆を使って書いたような文字です。このフォントからは、和風や古風、誠実な印象を受けることができます。#手書き文字手書きのようなデザインの文字で、個性的な印象を与えたい時に向いています。可愛らしさや優しい雰囲気、親しみやすさを出すこともできます。

英文フォントの種類

#セリフ体ローマン体と呼ばれることもあります。線の太さに強弱があり、和文フォントの明朝体と近い雰囲気があります。知的、大人、誠実といった印象を持つ文字です。#サンセリフ体和文フォントのゴシック体のような文字です。

線の太さが一定のため、読みやすく、様々なシーンで用いられています。シンプルさや誠実さ、親しみやすいイメージを与えることができます。#筆記体線の太さに強弱があり、曲線美を特徴とした文字です。流れるように書かれた文字のため、可読性は高くありません。

エレガント、上品、優雅といった印象を与えたい時に向いています。#手書き文字手書き風の個性的な文字からは、ポップ、ユニークといったイメージを持つことができます。和文フォントの手書き文字に比べると、比較的洗練された雰囲気になっていることも特徴として挙げられるでしょう。

フォントのウエイトをチェックしよう

ウエイトとは、文字の太さのことを指しています。ロゴに採用するフォントの種類が決まったら、いくつか気になるものを選び出し、実際にテキストを入力していきましょう。見比べてみると、どのフォントを使うかで、与える印象は異なってきます。

ロゴに用いる際は、パッと見て分かりやすいものを選んでおくことが大切です。そのためには、ウエイトの検討が欠かせません。ウエイトが細い、つまり、細いフォントの場合は、読みやすさは維持しつつ、繊細で女性的な印象に。

反対に、ウエイトが太い場合は力強さや元気な印象、男性的な印象を与えられるようになります。一定の太さまでは視認性もキープされていますが、あまり太くなってしまうと、ゴチャゴチャした雰囲気になってしまうため、注意するようにしましょう。

ウエイトの違いによって作り出されるイメージは、フォントが本来持つイメージと組み合わされ、ロゴの印象を変えていきます。

フォントのカーニングも忘れずに

カーニングとは、文字と文字との間隔を調整する作業のことです。パソコンやスマホなどで文章を打っていると、一定の間隔を保ちながら文字が打ち込まれていきます。しかし、それらは全て文章を書く時に最適な間隔です。

ロゴにした時に最適な間隔になっているわけではないのです。フォントとウエイトが決まったら、このカーニングを行い、全体のイメージを仕上げていきます。文字の形状には様々なものがあります。そのため、機械的に文字を並べていくと、組み合わせによって間隔が狭くなったり、広くなったりする場合もあるのです。

ロゴとして美しくなるよう、バランスを見ながら文字の間隔を調整していくようにしましょう。また、文字の間隔を変えることで、与える印象も異なってきます。一般的に、文字の間隔にゆとりを持たせると、ゆったりした印象を与えることができます。

ロゴが持つメッセージ性をさらに高められるよう、カーニングまでこだわってみるようにしましょう。

ロゴに使うフォントの注意点

ロゴに使うフォントには、何を選んでも良いわけではありません。特に、既存のフォントを使う場合は気を付けるようにしましょう。商用利用の可否や商標登録の可否、利用許可(ライセンス)に関する事前確認が必要です。

また、商標登録をする際には申請が必要になってくる場合も少なくありません。利用する前に、必ず提供元に確認しておくようにしましょう。

ロゴ作成のセンスがないと悩んだときの解決方法

ロゴ制作は奥が深い!

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フォントの種類やウエイト、カーニングなど、細部に至るまでこだわっていくと、ロゴ制作は実に奥が深いということに気が付くでしょう。しかし、きちんとイメージを固め、手順を踏めば、ロゴ作りはそこまで難しいものではありません。

お店や会社からのメッセージがしっかり伝わるよう、ロゴ制作に力を注いでみてはいかがでしょうか。